“この物語を読んでくれた全ての方へ。”
 
 
 
 
 
 
 
イブ・ハート
〜戦士よ、り高くあれ〜
後書き:ラスト・ランド
 
 
 
 
 皆さんこんにちは、もしかして初めまして?煌はじめと申します。
 まずはここまで読んで下さった全ての方にお礼申し上げます。もし後書き
から読んでますスマソ!という方がいらっしゃいましたら・・・ね、ネタバレ
イヤだったら先に本編をどーぞ;;こっから先自重いたしませぬぞ!
 はじめに、の表記を見たところなんとこの小説の連載開始は2011/1/10
ありとのこと。うわあ何それすごい。これを書いてる現在は2012/9/8でご
ざいますですよ奥さん。大した長さでもなかろうに随分長く時間がかかって
しまい、本当に申し訳ありません。しかも今の形態だとこれを私が書いてか
らアップまでもう少し時間があるでしょうから下手したら・・・これが皆さん
にお目見えする頃既に2013年になっているのではないでしょうか、あばば。
 実はこの小説、2011/1/22に“小説家になろう”という投稿サイトでも連
載し、同年の10/17に完結したものだったりします。つまりは本来もっと早
くこちらにも掲載できた筈だったのですが・・・すみません、あちらと比べて
サイトは手間がかかって更新しにくかったのと(あっちは携帯投稿可だっ
た上、予約投稿までできたのですよ・・・)白翼とのペースあわせを行った結
果このようなことになってしまいました。遅くなってしまい大変申し訳なか
ったです;;
 序章と終話含めてなんと六十二話・・・いや自分の今までやった他の連載と
比べるとマシな方ではあるんですが(白翼、最期天使、ピクシブののびハザ
連載、共にこの比ではないので)まさかこんなに長くなろうとは露にも思い
ませんでした。構成力のなさが浮き彫りになった結果・・・orz
 
 書き始めた動機は単純明快なものでした。劇場版イナズマイレブン第一作
があまりに衝撃的だったせいです。オーガ学園に一目惚れし、同時にあの後
バダップ達がどうなったか気になって仕方ありませんでした。
 映画では最終的にぼかされていましたが、当初設定は八十年後ということ
になっていたようです。八十年の間に、一体日本には何があったのか?文明
は?世界情勢は?憲法は?オーガ以外にも、それらを突き詰めてみたい、同
時に稲妻っ子達に新たな問題定期をしてみたいと思ったのが今回の執筆の
大きな動機でした。
(余談ですが白翼及びブレイブで共通して、雷門のFFI2010年で設定し
てあります。つまり、イナゴは2020年の物語ということですね)
 某所でも書きましたが、ここまで長くなってしまった原因として、最初は
単純に軍事モノ的な方向で書くつもりだったというのが挙げられます。ぶっ
ちゃけ試合をするつもりもなければイービルダイスなんてものを出す気も
なかったのです。
 しかし考えた末、サッカー以外に、バダップを救える手段はないなと結論。
また円堂にももっと大きく噛んで欲しい、あとは彼等に与える試練をもっと
後に繋がる大きなものにしようという考えから、別ネタで温めていた闇堕ち
雷門ことイービルダイスにご登場頂いた流れでございます。オリジナルチー
ムを出したくなかったというのも大きいのですけどね。私自身のポリシーと
して “既存キャラで可能なことは全て既存キャラにやらせてこそ二次創作”
というのもありますし、白翼でちょっとオリキャラの誰かさん達が暴走気味
なのでブレイブでは自重したかったのもあります。最終的にブレイブにもオ
リキャラは出てしまいましたが、脇役の中の脇役なのでまあ仕方ないかな、
と諦めました(おい)
 このシリーズ。一番最初に決めていたことは、バダップの死でした。死ネ
タは反則だという気持ちもあったのですが、雷門に最大の試練として“努力
すれば奇跡は起こる”と同時に、“努力しても叶わないこともある”という
現実を与えたかったのです。結果、彼等は奇跡を起こして試合に勝ち、廃人
寸前だったバダップを呼び戻すことに成功しました。しかし、最後の最後で
バダップの命を守ることはできなかった。悲しいことですが、それもまたど
うしようもない現実だったのです。
 でも、そんな“乗り越えようのない絶望”を与えられ、整理をつけた彼等
はきっと、大きく成長できたのだと思います。本当に強いのは負けない人間
ではありません。負けて、叩きのめされて、惨めに絶望して這いつくばって
――それでも尚立ち上がった人間なのです。だからこれを読んでくださって
る皆さんにも言いたい。諦めるな、ではなく。諦めなくていいんだ、と。
 
 小説家になろう、でこの小説を完結させた時、たくさんの方にご感想を
頂く機会に恵まれました。“サッカーあってこそ稲妻!”だったり“この小
説を読んで気持ちを改めて生きていこうと思えた”というものだったり。
 私の伝えたかったことが全ての答えということではけしてありませんが、
何かが伝えられたのであればそれ以上のことはありません。ただほんの少
し、ほんのちょびっとだけでも。皆さんが幸せになるお手伝いが出来たので
あれば、それが何より名誉なことだと思います。
 この小説という欠片の中で、バダップやミストレの物語は終わりました。
 しかし、盤の外での彼等の物語がまだまだ終わりではありません。そして
今画面の前にいらっしゃる皆様の物語も。
 生きているということはそれだけで頑張っているということ。
 世界はどんな人のためにも必ず存在し、世界にとってあなたが要らない人
間だということはけして無いのです。どうか、それをお忘れにならないで
下さいね。
 
 長々と書いてしまってすみません。それではこのへんで筆を置かせて頂こ
うと思います。
 改めまして、ここまでお付き合い頂き誠にありがとうございました。
 皆さんもまた、誇りを持った戦士でありますように。
 
 

 2012/09/08 煌はじめ

 
 

 

終の、島。