羽撃ーハバターきの理由〜総ては翼と万華のために〜        作詞:冬神琥珀 総ては、空に羽撃くためだけに広げる、翼のために。 そして、地上に開く、汚れなき万華のために。 さあ、本日も飛びましょう。 背には白い翼が生えずとも、手を伸ばし、天を仰いだその姿。 振り向いたその顔に移るのは、幸せを彩った微笑みで。 それはまるで、華のよう。 汚れを知らずして咲き誇る、幾万もの華のよう。 私はそんな貴方が大好きだよ。 碧ーアオーく、エメラルドの如く輝く戦場を。 黒と白の、モノクロの陰を足に纏わせ走り抜ける、その姿が。 私はそんな貴方達が大好きだよ。 けして諦めることをせず。 けして下を俯かないで。 下を俯いて涙を流しても、上を仰いでそれを隠して。 身体-カラダ-は強くなんかなくたって、貴方達は、何よりも。 星や月や、太陽や。 それよりも、何倍にも輝いていて。 ただ一心に、未来だけを見つめて。 幾重にも重なる茨を掛けわけて、 そして進む貴方達が。 私は何よりも大好きなんだ。 だから、この背中に、真白-マシロ-に輝く翼が無いとしても、私はきっと羽撃-ハ バタキ-き続けよう。 だって、空を飛べば。 いつでもその輝きを、高い高い空の上から、見続けることが出来るでしょう? だから、私は飛びましょう。 いつまでも、その輝きを。 真夏に輝く向日葵や、頭上に燦然と輝く太陽なんかよりも美しい。 その汚れなき万華を見れるのなら。 背にはけして生えることの無いはずの、 名も無き両翼を羽撃せよう。 (この背中に、白い翼は無いとしても)