るい、るう、るうる。
 
 
 
 
【誰かが】
負の連鎖を止めて・11
【必ず死ぬ】
 
 
 
 
 
 
 ・
 
115:魔女と呪いと名無しさん
そうだよ
俺もそう思う
 
116:魔女と呪いと名無しさん
ヒーローのやり方は間違ってたかもしれないが
心意気は立派だ
 
117:
まあ他人の為だって押し付けがましい奴よりは好感持てるかな
腹は立つけどよ
 
118:
皆さん……
ありがとうございます
 
……ヒーローさんのくせにこんなに愛されてるとか腹立ってしょーがないんで
後で一発殴りますね
 
119:魔女と呪いと名無しさん
おい菊www
 
120:魔女と呪いと名無しさん
嫉妬乙wwwwww
 
121:魔女と呪いと名無しさん
歪みねぇなwww
 
122:天M
俺もちょっと腹立ってきちゃったー
 
……急いでるのにサッカーバトル挑んできたバカがいるからボコしてきます
 
123:あお
私も参加するよーおっちるねー
 
124:
人数足りないけどまあいいか
俺GKやったげるよー
 
125:
シュートは任せろ(`・ω・´)
 
126:魔女と呪いと名無しさん
wwwwww
 
127:魔女と呪いと名無しさん
wwwwwwwww
 
128:魔女と呪いと名無しさん
【悲報】相手に死亡フラグが立ちました
 
129:魔女と呪いと名無しさん
おまいらほどほどにしてやれよー
 
130:
紫原はスポーツはひとしきりできるからな…
あいつゴール前とか鉄壁すぎんだろ
 
131:魔女と呪いと名無しさん
さすがはkskの世代や…
 
132:魔女と呪いと名無しさん
なあひとしきり報告が終わったところでだ
ちょっと俺からもいいか?
 
133:魔女と呪いと名無しさん
どうしたモブ
 
134:魔女と呪いと名無しさん
何があったモブ
 
135:魔女と呪いと名無しさん
どうかしたかモブ
 
136:魔女と呪いとモブな調査班さん
うわああん確かに!確かにモブだけど!
おまいらひどい、ちゃんと手紙について調べてきたのに!
 
137:魔女と呪いと名無しさん
およ?
 
138:
調査班の方でしたか、これはすみません
報告をお願い致しますね
 
139:魔女と呪いとモブな調査班さん
よしきた!(*´∀`*
んとな、そんなヤバイ手紙ならネットか学校で噂になってるかと思ったんだよ
案の定だった
ネットにこんなサイトあったわ
 
つ【ヤバげな黒いオカルトサイト】
 
140:魔女と呪いと名無しさん
うげ、なにこれ
 
141:魔女と呪いと名無しさん
なんか宗教じみてるというか
大丈夫かこのサイト
 
142:魔女と呪いと名無しさん
うおあ
 
143:天M
なんかオカルトなもんがいっぱい紹介されてるね
 
144:
なんか嫌なかんじする
敏感な人はあんま見ない方がいいかも
気持ち悪いと感じた人は早いとこブラウザバックして
 
145:魔女と呪いと名無しさん
どうした紫
 
146:魔女と呪いと名無しさん
何か感じたのか?
 
147:
このサイトに、確かに紹介されてますね、例の手紙が
しかも神様のお告げ扱いされてますよ
これは確かに気分が悪いですね
 
148:魔女と呪いとモブな調査班さん
>>147
だよな?
俺も気分悪いと思ってさ
で、管理人が手紙の発生源じゃないかと思ったんだ
でも俺にはさすがにハッキングなんて高度な技術なくてさ(T_T)
 
149:指揮者
いや、このサイトを見つけてくれただけで御の字だ
ありがとう、礼を言うよ
 
150:
ええ
重要な手がかりです
 
151:魔女と呪いとモブな調査班さん
ほんとか?
なら怖い思いした甲斐もあったよ!ありがとう!
じゃあ俺は名無しに戻る
また何かあったら書き込むな!
ノシ
 
152:魔女と呪いと名無しさん
乙!
 
153:魔女と呪いと名無しさん
ありがとう調査班!
 
154:魔女と呪いと名無しさん
さんくす!
 
155:
桃に任せてみるか
管理人の名前は……“魔女M”かよ
厨二だなおい
 
156:魔女と呪いと名無しさん
確かに厨二くさいな
 
157魔女と呪いと名無しさん
でも魔女って響きがやなかんじだ
 
158:魔女と呪いと名無しさん
トラウマ思い出しそうだよな…
 
156:指揮者
なんだか魔法がかかってるような気配がします
桃さんに任せるのはいろんな意味で正解かと
 
157:
青さん、その時は念の為私も桃さんの近くに行きます
生きた人間の怪異には弱い私ですが、まったく効果がないわけではないので
 
158:
わかったぜ
 
159:魔女と呪いと名無しさん
少しずつだけど事態が進展してきたな
 
160:魔女と呪いと名無しさん
だけど余裕があるとはいえないだろ
このまま明日が来たらまた明日、ヒーローが…
 
161:魔女と呪いと名無しさん
ばか、言うなよ!
 
162:
皆さんにお願いです
ヒーローさんは確かに強い
覚悟もある
だけど、私から見ればまたまだ若いし脆いんです
 
163:魔女と呪いと名無しさん
菊…
 
164:魔女と呪いと名無しさん
うん、わかってる
 
165:
だからどうかお願いします
ヒーローさんがまだ大丈夫なうちに
真相を見つけて
真実に辿り着いて頂きたいのです
お願いします
私にはお願いするしかできないのです
 
166:あお
勿論です菊さん
ヒーローさんのおかげで雷門サッカー部は救われたんです
私達が必ず手紙の謎を解いて、ヒーローさんを助けて見せます!
 
167:
明日学校休むって監督に連絡しちゃった
俺も協力する
ここで抜けたら気分悪いし
 
168:
俺もだ
魔女騒ぎの時は名前もしらない奴らがたくさん助けてくれたんだ
今度は俺らが誰かを助ける番だと思う
 
169:
皆さんありがとうございます
本当に
本当にありがとうございます
 
大丈夫
こんな所で負けるほど私達は弱くない
青君達もそうでしょう?
魔女の事件も私はずっと皆さんを側で見てましたから知ってます
あなた方はあのアルルネシアにも負けなかった
屈しなかった
今回だってそうでしょう?
 
170:天M
勿論ですよ菊さん!
諦めるな
諦めたらそこで人は絶望に負けるんだ
E監督だってそう言ってたんですから!
 
171:魔女と呪いと名無しさん
おまいらかっこいいぜ!
 
172:魔女と呪いと名無しさん
よし、俺らも全力でサポートするぞ!
 
173:魔女と呪いと名無しさん
おう!
 
174:魔女と呪いと名無しさん
俺らに出来ることがあったら何でも言ってくれ!
やれることはきちっとやって見せるぜ!
なんせ時間は無限にあるからな(*´∀`*
 
175:魔女と呪いと名無しさん
>>174
お前俺の同類と見た
 
176:魔女と呪いと名無しさん
>>174175
働け つ【ハロワ】
 
177:魔女と呪いと名無しさん
いや今は働いてないお前らだって頼りなんだ
どう頑張っても会社や学校ある奴は時間限られるからな
 
178:魔女と呪いと名無しさん
>>177
まあその発想も間違いじゃないが
 
179:魔女と呪いと名無しさん
俺らも俺らで調べてみる
だから青達も頑張ってくれ
 
180:天M
頑張ります!
なんとかなる!なんとかするんだ!
 
181:魔女と呪いと名無しさん
その意気だぜ天M!
 
182:魔女と呪いと名無しさん
いえすー!
 
183:
というか皆さんサッカーバトルで落ちるって言ってませんでした?
 
184:魔女と呪いと名無しさん
そういえば
 
185:魔女と呪いと名無しさん
まさかもう戻ってきたのか!?
 
186:
【悲報】相手がザコすぎた
 
187:魔女と呪いと名無しさん
あぶぅっ
 
188:魔女と呪いと名無しさん
マジかwwwwww
 
189:魔女と呪いと名無しさん
瞬殺かよwww
 
190:
もうじき病院着く
というわけで今度こそ俺らは落ちる
 
191:指揮者
容赦ないなお前達…
 
192:魔女と呪いと名無しさん
はげど…
 
 
 
 ***
 
 
 
 アルフレッドは一人、病院のベッドの上で窓の外を見ていた。既に日は沈
み、月明かりが照らしている。電気が消えた一人部屋は暗い。
 電気はアルフレッドが消した訳ではない。しかし消えていた。まるで誰かが
スイッチに触ったまま押さえつけているかのように。
 
――俺は誰かの、役に立てたのかな。
 
 目を閉じ、自問自答する。
 
――彼や彼らのように……誰かを助けられたのかな。
 
 思い出すのは八年前の出来事だ。アルフレッドはあの2012年の11月4日に
地獄を見た。この世界にはどうにもないことが溢れていると、理不尽に満ちて
いることを知った。愛する者を守れない無力さを、愛する人の目の前で死ぬ虚
しさを知った。
 それらはそう、本来ならば戦時中にはもう知っていてしかるべきものであっ
た筈なのに。あの時の自分にはまだ甘さがあり、弱さがあったのだ。奢ってい
たと言ってもいい。事実奢るだけの力を持っていたのも事実だ。だから。
 まさかその全てが通じない敵が世の中にいるだなんて、創造さえしていなか
ったのである。結果、自分は惨めに全てを失い、誰かを死にたくなるほどに追
い詰めた。最低だ。最低だとしか言いようがない。
 
――あの時彼らが頑張ってくれなかったら。今この世界も、俺の存在も無かっ
たんだ。
 
 あの時自分は彼らに対して何が出来ただろう。
 何をしてやれただろう。
 考えれば考えるほど、思い知るのは無力さだけだ。自分は何もできはしなか
った。彼らに守られ、助けられただけ。対価だって一番重いものを支払ったの
は菊とイヴァンとナターリャの三人だけだ。自分は記憶しか引き継いでいな
い。
 
――八年間ずっと考え続けてきた。自分に何が出来るんだろうって。
 
 あの時出来なかったこと。救われた分の恩を、どうやって返せばいいのか。
無理でも無茶でもいいから何かがしたい。アルフレッドはずっとそう願い続け
てきた。自分には人間よりは力も権力もある。ほぼ不老不死に近い体もある。
だから。
 そうやって今、見つけたことがこれだ。次からは特定の病院に運んで貰わな
いといけない。自分の正体がバレたらえらい騒ぎになるだろう。そうして本国
に連絡でもされたら一巻の終わりだ。それだけは避けなければならない。
 
『どうして』
 
 部屋の中。誰もいない筈の闇の中で、誰かが呟く。
 
『どうして貴方は死なないの。どうして。どうして』
 
 響く声は、動揺しきっている。呪いの主である彼女にとっては予定外すぎた
だろう。まさかアルフレッドが生き返るだなんて思いもしなかった筈だ。
 
「君は俺の国民だよね」
 
 びくり、と。闇の中で女の肩が跳ねた。
 
「聴かせてくれよ。どうしてこんなことを?」
 
 彼女は答えない。
 闇の中、沈黙が満ちた。
 
 
 
 
 
NEXT
 

 

最後のスターダスト。