止めるのは、誰? 【誰かが】負の連鎖を止めて・3【必ず死ぬ】 携帯を見る。溜め息を、吐く。騎士Kこと剣城はさっきからその繰り返しだ った。身体が重くて仕方ないのは、単に熱のせいだけではない。「大丈夫?剣城」部室のベンチで横になっている剣城に、天馬(天M)が心配そうに声をかけ てくる。その隣には葵(あお)、倉間(倉)。神童(指揮者)キャプテンは保 健室だった。霧野(霧)が様子を見に行っているが、もしかしたら今日顔を出 すことはないかもしれない。 神童も剣城とほぼ同じように体調を崩し、ぐったりしている筈だから。「大丈夫じゃない……主に兄さんが」「あー……」疲れきった顔で剣城は最近買い換えたばかりのスマートフォンを見せる。天 馬は苦笑いして肩を竦めた。不在着信が二十八件、すべて剣城の兄の優一からである。剣城が調子が悪い にも関わらず学校へ行くと言ったため、今日の朝はちょっとした修羅場だった。 入院中にも関わらず長電話の常習犯である兄には少々頭が痛い。まあ大切な兄であるのは間違いないし――剣城の側も電話をかければそれな りに長い自覚があるので、あまり人のことばかり言えないのだが。「もうすぐ実さんや青峰さんが来る頃だね。あ、あと菊さんの友達の……ヒー ローさんも来るんだっけ」お茶用意して待ってた方がいいのかな、と呟くあたりが女の子である。葵は ちらちらとドアを気にしつつ、首を傾げた。「そういえば政府関係者…菊さんもそうだっていったけど、ヒーローさんてど んな仕事してるのかな。実はすっごく偉いひと?」「かもね」「つかそんな偉い人なら、ボディーガードもつけずに海外旅行したりしないだ ろ。単なる下っ端じゃね?」倉間は相変わらず辛辣だ。ハッキリものを言えるのが彼の強みでもあるが、 基本真面目な剣城は時々頭が痛い。もう少し年上に対する態度や礼儀を改めて欲しい、なんて思ってしまうのは 自分の性格ゆえか家庭環境のせいか。「まあ気になるには気になるけどな。菊って人が青峰サンの守護霊になった経 緯もよく分からないし。死んだ訳じゃないのに、どういうことなんだろうな。 イタリアの……フェリシアーノ?だっけ。あの人ともなんか訳ありっぽかった し」「そうだねぇ」 でも、と天馬は続ける。「なんかすっごく重たい事情があるのかなって気はしてるからさ。いつか話し てくれるまで、無理に訊かない方がいい気がするな。誰にだって隠しておきた い秘密の一つや二つあるものだし」そうだな、と。剣城は心の中で相槌を打つ。自分もまだまだ仲間達に隠して いることは多い。主にゴッドエデンにいた頃に関しては、個人的にも思い出し たくないことばかりだ。その実、フィフスセクター内部でも派閥争いはあった。主に革新派と保守派 であり、聖帝だった豪炎寺や彼に忠誠を誓っていた者達は主に後者にあたる。 ゴッドエデンでの計画を派手に推し進めていた奴らは前者だ。奴らもピンきりだが、中には子供達の悲鳴を聞いて悦に浸るペドまがいのキ チ●イや、人間兵器を作る為ならどんな非道も厭わぬマッドな連中がたくさん いた。そんな奴らに、具体的にはどんな目に遭わされてきたかなど――ああ、 口にするのもおぞましい。誰だって秘密はあるものだ。親しい存在だからこそ、隠しておきたいことも ある。「みんなー……って、あら?」 唐突に扉が開いて、入ってきたのは顧問の音無春奈だ。「青峰君達来ちゃったけど…まだいるのはこれだけ?」「神童キャプテンは保健室、霧野先輩は付き添い、ヒカルと狩谷と天城先輩は 補習、それ以外は委員会か日直で遅れてます。二軍は神童キャプテンの判断で 部活なしにして帰しました」「さすがキャプテン代理、きちんと把握してるわね」偉いわ〜と春奈に頭を撫でられ、赤面するあたり天馬も純情だ。しかしちょ っと子供扱いされすぎてる気がしないでもない。まあ未だに小学生に間違えら れるメンバーばかり揃ってるのが雷門中サッカー部なのだが。「邪魔するぞ」「お邪魔しますスミマセン!」その春奈の後ろから入ってきたのは青峰と桜井だった。あの魔女事件のゴタ ゴタの最中に、剣城は桜井を見ている。しかし、ちゃんと話をするのは初めだ。なるほど。スミマセンを語尾につけるのがテンプレート。聞いていた通りで ある。せっかくそれなりの背と可愛い顔立ち(と言うと怒られそうだが、彼は 天馬と同系統の顔をしていると思う)であるのに勿体無い。「こちらこそ、わざわざ来て戴いて恐縮です。ありがとうございます。と、 そちらが」「貴方が騎士K君こと剣城ちゃんかしら?礼儀正しいのね、そんなに固くしな くてもいいのに」立ち上がり(少々ふらついたが)真面目な挨拶をする剣城に、笑顔でひらひ らと手を振る青年。剣城が思わず凝視してしまうくらいの美貌の持ち主だった。さらさらした黒髪に、優しげな瞳。なるほど、背こそ高いが服装次第では女 性に見えてもおかしくない。「実こと実渕玲央。よろしくね」 彼はにこやかに笑い――そして倉間を見て笑みを消した。「なるほど、今は貴方が手紙を持ってるのね。随分と厄介な拾いものしたもの だわ」・・・182:魔女と呪いと名無しさん ほしゅ183:魔女と呪いと名無しさん ほーしゅ184:魔女と呪いと名無しさん 保守そろそろ青達が>>1の学校に集まってる頃か? 185:魔女と呪いと名無しさん 不幸の手紙のガチバージョンって感じだけど手立てはあるんだろうか…受け取って一日で死ぬとか質悪すぎんだろ186:魔女と呪いと名無しさん >>185それを俺らで考えるんだよ!魔女スレにいた俺らは知ってる。見ず知らずの他人だって素人だって、本気になれば出来ないことはないんだ187:魔女と呪いと名無しさん よく言った186俺も魔女スレにいたから分かるあんなやばい事件乗り越えてきた天M達が不幸の手紙なんかに負けるもんか!188:魔女と呪いと名無しさん 意志の力も意味はある…って嘘の儀式の時も言ってたもんな俺達が諦めないで応援するだけで意味はあるよ、きっと189:魔女と呪いと名無しさん 俺久々にくろちゃん覗いたけど…え、いつの間にこんなマナー良くなったの?言い方悪いけどいつもならそろそろ荒らしや煽りが大量に沸いててもいいよう な190:魔女と呪いと名無しさん >>189まあ…釣り乙wwwwって言いたくなるような内容かもなでもなんつか天M達や青達のことは、応援したくなるっていうか191:魔女と呪いと名無しさん 今までいろいろ見ちゃってるし…今更何が起きても驚かないとも言う192:魔女と呪いと名無しさん そりゃまた凄い…ごめん、魔女スレまとめまだ読んでなかったから今から行ってくる193:魔女と呪いと名無しさん >>192それがいいアレ知らないのはいろいろ損だ194:天M 話中失礼するよとりあえず、あおの代わりに俺が書き込むね初めまして、もしくはお久しぶりですサッカー部の天Mだよ195:魔女と呪いと名無しさん おおおおおおおおおお!196:魔女と呪いと名無しさん 天Mうううう!久しぶりいいいい!197:魔女と呪いと名無しさん 待ってたぜえええ!198:菊 青さんの携帯をお借りしました、菊です199:実 実よとりあえず私達三人で代表して報告させて貰うわ200:魔女と呪いと名無しさん 200げと! みんなおかえりー!201:魔女と呪いと名無しさん 天Mと菊と実か、不思議な組み合わせだな202:魔女と呪いと名無しさん 片や中学サッカー少年片や守護霊片や高校バスケ部こんなことでもなきゃ接点なんて無かっただろーな203:魔女と呪いと名無しさん ばっふばふ!204:魔女と呪いと名無しさん 報告よろ待ちすぎてもう皮まで脱いじゃったせいか寒くてだな…205:魔女と呪いと名無しさん >>204想像した!絶望したうわぎゃああああああ!206:魔女と呪いと名無しさん こここ怖すぎんだろおおお!207:菊 …………すみませんツッコミの言葉が思いつきません!エアリーディングマスターのこの私としたことが!208:魔女と呪いと名無しさん エアリーディングマスターwwww空気読みの達人てwwww209:魔女と呪いと名無しさん 菊がボケなのかツッコミなのかイマイチよく分からないwwww210:菊 特技は空気を読んで発言を慎むことですあ、私が“善処します”と言ったらイイエの意なのでご理解をば211:魔女と呪いと名無しさん 政治家の言い訳かいなwwww善処しますてww212:天M え…えっと…いいかな続けても?今日はみんなちょっと事情で集まるのが遅かったんだけど、E監督と二軍以外 のサッカー部員と、実さん青さん(+菊さん)桜さんで集まったんだ実さんと青さん、他の人にも声はかけてくれたみたいなんだけど、とりあえず 今回来れたのはこの三人だけだったということで213:実 今キセキや黒ちゃんの学校には紫ちゃんが連絡をとってくれてるみたいただ赤ちゃんと黄ちゃんは今手が離せないみたいだし、緑ちゃんもあまり具合 が良くないみたいだから…援軍は期待しすぎない方がいいわねでも集まったことで成果はあったわよ214:菊 ですねとりあえず手紙は天M君→騎士K君→倉君と渡って今倉君のところですあ、倉君は天M君のサッカー部の先輩ですね。鬼太郎ヘアとツンデレがとって も素敵な方ですよ215:魔女と呪いと名無しさん 鬼太郎ヘアとツンデレてwwww216:魔女と呪いと名無しさん 新しく出てくる奴も軒並み濃いのなww217:魔女と呪いと名無しさん やっぱり赤様とE監督には頼れないのか…きついな218:魔女と呪いと名無しさん 黄と緑も駄目とか随分タイミング悪いけど偶然か?激しくどうでもいいけど聖先輩も海外出張中だろ219:実 タイミングが重なったのは偶然かもしれないけど…ここで手紙が来たのは偶然 じゃないと思う上手く説明出来ないんだけど…そうね悪いことや良くないことが転がり出すと、そのまま止まらなくなるものなのよまるで転がる石のようにね恐らくは力の強いE監督や赤ちゃんがいなくなって干渉できなくなった結果、 見えない穴のようなものが空いたのそこに手紙という名の石が転がってきて…スポッてハマりこんじゃったのね220:魔女と呪いと名無しさん ど、どゆこと?221:実 あらごめんなさいいいのよ、大事なのはこの先だからハッキリ言うと、この呪い…国を滅ぼしかねないくらい危険なものよ NEXT |
この目に映るものが偽りならば。