望め。 そこに光はある。
【キセキファン】 彼らが魔女に浚われた ・最終夜・24 【力を貸して】
・ ・ ・
605:実況班
赤「日主将とJK監督と、二人を閉じ込めた協力者。この協力者が実は犯人っ てことですか?もしくは、日主将とJK監督を殺したとは密室を破って突入し た火か月さんのどちらかだと?」 アル「なーるほど。まあそれも面白い考えね?でも叩っきらせて貰うわよ、【月 先輩と火は日主将とJK監督を殺害してないわ!】」 E監督「相変わらず、頭良いのに馬鹿だなお前」 アル「な…なんですって?」 E監督「お前が赤を重ねるほど墓穴掘ってるってまだわからないのか?」
アルルネシアめっちゃ悔しそうwww ざまぁwww
606:名無しのミステリー作家 おい実況班www 本音出てる本音www
607:名無しのミステリー作家 しかし激しく同意いいっ!
608:名無しのミステリー作家 つかE監督!めっちゃかっこよくね!
609:桜 めっちゃカッコイイです
610:名無しのミステリー作家 激しくカッコイイです
611:名無しのミステリー作家 死ぬほどカッコイイです
612:天M 素晴らしくカッコイイです
613:聖先輩@ドヤァ いいだろ!ちょーいいだろマジ浦山だろ! これが俺らの監督だぜっ?(⌒〜⌒)ドヤァ
614:名無しのミステリー作家 >>609−612 おまいらケコーンヽ(*゜Д゜)人(゜Д゜*)ノ っておいコテハンwww
615:名無しのミステリー作家 こらコテハンwww
616:名無しのミステリー作家 くそぉ聖先輩ドヤァすんじゃねぇよおおっ! 羨ましくなんか…羨ましくなんか…
羨ましいいいいいいっ!
617:名無しのミステリー作家 >>616 ツンデレ乙www
618:名無しのミステリー作家 しかし気持ちは非常にわかる…ぐすん
619:名無しのミステリー作家 話の流れから察するに E監督は、火と月がJK監督達を殺してないのは予想済みだったっぽいな
620:名無しのミステリー作家 でも、火と月が行方不明になった後で食堂を探しにいったら 二人ともばっちり殺されてたんだよ…なぁ? あと月先輩も
621:名無しのミステリー作家 ごめん頭こんがらがってきたわ…どゆこと?
622:実況班 その件についてE監督は一度置いておくつもりみたいだな お
E監督「それも全部、犯人が明らかになれば簡単にわかることだ。…先に、第 二夜鷹殺しの檻を壊してしまおうか」 赤「…目下それが一番の謎でした。本当に解明できたのですか?」 E監督「ああ。…あるんだなコレが。探索時間に一階にいながら二階で鷹を刺 し殺し、アリバイを作る魔法のようなトリックが。…っていっても聞けば“な んだそんなことか!”ってくらい簡単な話なんだけど」 アル「はっ!そんなことできるわけないわ!【一階にいる人間はいかなる手段 を持ってしても、二階にいる人間を刺すことなんて出来ない!そして鷹君は犯 人と真正面から相対して刺されたわ!全ての殺人にトラップなんか使ってない のよ!?】」
そうだよ どうやって、誰が鷹を殺すんだ?
623:名無しのミステリー作家 うん…俺もずっと考えてたけどわからんかった
624:名無しのミステリー作家 第二夜で鷹が死んだのはみんなが一階探索してた時だよな 八時四十分に、鷹は瀕死で階段を降りてきて玄関ホールに待機してた緑・日・ 月に保護された そこで死亡したってことだったよな
625:名無しのミステリー作家 玄関ホール組が鷹を殺したのかって最初思ったけど… 【探索中、緑と日と月は玄関ホール離れてない】んだったよな 【鷹が二階廊下で刺されて一階の玄関ホールで死んだ】も確定してる ついでに【犯人は鷹の死を見届けてない】って赤宣言されてるから、死を見届 けてるこの三人は犯人から外れることになる。
626:桜 他のメンバーも赤でアリバイ確定してます 【探索中、赤とJK監督は左廊下エリアを離れてない】 【探索中、黄と紫は右廊下エリアを離れていない】です。
627:名無しのミステリー作家 そして唯一探索中に抜け道使って二階行った青峰には犯行可能だったっぽいけ ど 【青峰は鷹殺害に関わってない】って赤で言われちゃったもんな
628:天M ついでにその時行方不明だったのは黒さん火さんだけど
【鷹が刺されるより先に火と黒は死亡している】って提示されたよね確か あと【鷹が死後玄関ホールから移動したのは、赤達が見つけて書斎に運び出さ れた時だけ】ってのもあったような
629:名無しのミステリー作家 …見れば見るほど完璧な檻に見えるぞ この状況で一体誰がどうやって鷹を殺すんだよ?
630:名無しのミステリー作家 十一人の誰もが犯行不可能 日主将達の証言を裏付ける赤も出てるし
631:名無しのミステリー作家 もし屋敷にいる人数が確定してなかったら、隠れ潜んでる十二人目がいるんじ ゃないかって言いたくなるよなぁ
632:名無しのミステリー作家 そして【トラップ殺人は全ての事件においてない】わけで 犯行想定時刻に青峰、高尾以外の生存者全員が一階にいたのに【一階にいる人 間はいかなる手段を持ってしても二階にいる人間を刺すことはできない】とき てる
633:桜 それこそ魔法でも使わなきゃ無理じゃ…
え?
634:名無しのミステリー作家 ちょ、E監督いまなんて
635:名無しのミステリー作家 え、だけど それじゃ赤字に引っかかるんじゃ
636:名無しのミステリー作家 おまいら携帯組を置き去りにして話進めんなばかあああっ!
637:名無しのミステリー作家 実況班はやくはやくたのむうううっ!
638:実況班 すまん遅れた
E監督「一見誰にも犯行不可能に見える。でも勿論それじゃゲームとして成り 立たない。犯人は赤司を除く十人の中にいなくちゃいけないんだから」 アル「あたしの赤き檻は完璧よ。どうやって打ち砕く気?」 E監督「残念だったな。この檻を壊す方法が一つだけあるんだよ。…玄関ホー ルに待機していた緑間、日向、伊月。この三人が口をそろえて嘘をついていた 場合だ!」 アル「なっ…!?」
639:名無しのミステリー作家 ちょ…まてまてまて! 確かに俺も一度はその可能性考えたけど…
640:名無しのミステリー作家 緑間達が嘘吐いてたって、あいつらにも犯行は無理だろ! だって一階から離れてないんだぞ!?二階にいた鷹をどうやっても刺しようがな いんだぞ!?
642:実況班@まじビックリ
赤「待って下さいE監督。仮に三人が嘘をついていたとしても、彼らは一階玄 関ホールを離れてません。そして【鷹が二階で刺されて一階で死んだ】も【遺 体が移動したのは僕らが発見して書斎に運んだ時のみ】という赤もあります。 彼らの証言を裏付けているとしか…」 E監督「八時四十分に鷹が瀕死で二階から降りてきた、っていう証言が無効に なるんだぞ?なら犯行時刻はもっと前でもあり得ると思わないか?【緑、日、 月は八時から八時四十五分に赤司達が駆けつけてくるまで玄関ホールを離れて ない】でも…」 赤「!…八時以前なら二階に行くのも可能だった…!?」 E監督「そういうことだ。緑間達は八時より前に、二階で鷹を刺して瀕死の重 傷を負わせた。そして息絶えるまで一階の玄関ホールに隠していたんだ。これ で【鷹は二階で刺されて一階で死んだ】【一階にいる人間が二階にいる人間を 刺すのは不可能】【玄関ホール組は八時〜八時四十五分まで玄関ホールを離れ ていない】【鷹は犯人と相対して刺された】【ゲームスタートの八時から緑間 や月が掲示板で高尾君の死を知らせる直前まで、犯人を含めた誰一人一階で鷹 の遺体を見た人間はいない】全ての赤をくぐれると思わないか?」
644:名無しのミステリー作家
645:名無しのミステリー作家
646:名無しのミステリー作家
647:名無しのミステリー作家
648:名無しのミステリー作家 そ
649:名無しのミステリー作家 その手があったあああああっ!?
650:名無しのミステリー作家 うっそ うわうっそ
651:名無しのミステリー作家 なんだよすんげぇ簡単な話じゃん! なんで俺らそれに気付かなかったんだよおおっ!?
652:名無しのミステリー作家 だよな 鷹は八時四十分に瀕死で二階から降りてきた…ていうの赤で保証されてなかっ たじゃんんっ!
653:名無しのミステリー作家 そのあと出てきた赤字が証言と矛盾しなかったから全然疑ってなかった!
654:天M アルルネシアは、日主将の証言は正しいみたいなこと言ったけど その部分赤字じゃなかったじゃん…あああこんな簡単な話だったなんて
655:名無しのミステリー作家 でもおまいらちょっと待て! 瀕死の鷹が八時以前に玄関ホールに運びこまれてたなら 鷹は一体どこにいたんだ? だって玄関ホールにはみんないたんだぞ?遺体は誰も見てないんだぞ!?
656:名無しのミステリー作家 >>655 んなもん決まってるだろ!
657:桜 そうですね 隠し場所は、一つしか思い当たりません
***
「高尾の身体には傷が多かった。…即死を避けて、じわじわと命を失わせる為 に」
赤司はぐっと拳を握りしめる。 見知った仲間に刺され、即死さえできず、苦痛の中死を迎えたであろう高尾 のことを思うと怒りで頭が変になりそうだ。 第一夜もそう。彼だけは何度も刺されていた。暗闇の中だから狙いがうまく つけられなかったのはわかる。でも。
−−緑ちゃん頑張ってね〜待ってるわ〜!
あの気難しい緑間の心を開き、いつも誰かを想って笑みを絶やさなかった少 年。試合で負けた相手にさえ好かれていた、優しい鷹の目。 なぜ彼がこんな目に遭わなければならなかったのだろう。しかも瀕死の彼が 隠されていたであろう場所は、恐らく。
「…高尾は鎧の中に、閉じ込められてたんだな」
鎧の中に遺体や人間を隠すことができるのは、第一夜第二夜ともに示唆され ている事実だ。だからノックス第八条に違反しない。 「そして…事切れた高尾を。緑間、日向さん、伊月さんの三人は鎧から引きず り出して……彼が瀕死で階段を降りてきたのだと、そう口を揃えた。高尾は鎧 の中で、誰の目にも触れない場所で死んだ。勿論緑間達も見ていない。だから 【犯人は高尾の死を見届けていない】の赤が通る。そうですね、円堂監督」 「……ああ」 なんて−−酷い。 激痛の中、声を出す力さえなく、皆に存在を知らせることも出来ず−−狭い 鎧の中で死んでいった高尾。それはどれだけの恐怖だっただろう。どれだけの −−絶望だっただろう。
−−…そうか。こういうこと、だったのか。
今。赤司の中で、全てが一本に繋がった。何かを言わなければ。わかってい るのに、溢れる涙がそれを邪魔する。 酷いのは、高尾の死だけではない。本当に、一番に酷いのは。
「いい、赤司。…落ち着けるまでは俺に任せてろ」
円堂の手が優しく頭を撫でる。その感触にまた涙腺が緩んでしまう。頭の上 で、円堂の強い声を聞いた。
「さぁ、仮説を全てぶつけてやる。覚悟はいいかアルルネシア」
今、全ては白日の下へ。
「浄罪の魔術師円堂守の名において、青き真実を行使する!俺は《緑間、伊月、 日向犯人説を提唱する!》」
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歌って、歌って。