大舞台の始まり、かも?
 
 
 
 
 
【イナ黒】
汝は人狼なりや?・十人村T
【カオス】
T
 
 
 
 
 
〈円堂さん、神童さん、霧野さん、天馬さん、剣城さん、聖也さん、赤司さん、
青峰さん、緑間さん、黄瀬さん、黒子さん、火神さんがログインしました〉
 
 
円堂
「みんな今日は来てくれてありがとう!」
 
赤司
「協力感謝します、円堂さん」
 
天馬
「えっと……主催は赤司さん?」
 
青峰
「人狼するって聴いたけどマジか?」
 
霧野
「人狼?って何だ?」
 
神童
「俺も知らない……」
 
剣城
「俺も名前とざっくりとしたルールしか」
 
黒子
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 もしやサッカー部の皆さんは全員初心者」
 
火神
「……俺も知らない」
 
黒子
「Σ〈●〉〈●〉;」
 
黄瀬
「なんかもう既にwwwカオスになる気しかしないッスwwwwww」
 
円堂
「初心者なのは承知の上だ。だけど突然の状況に対する対応力も必要だからな。
 来るべきアルルネシアとの再戦に向けて、対応力と推理力を鍛えようってい
うのが赤司の考えだ」
 
赤司
「はい。人狼はその点うってつけだと考えました。初心者もそれを加味した上
で頑張って貰いたい。…お前達、異論はないな?」
 
青峰
「異論も何も反対意見認める気ないだろ……」
 
緑間
「確認だが初めてなのはサッカー部メンバー全員と火神であってるか?初心者
騙りはマナー違反だぞ」
 
聖也
「初心者騙りって何ですかい?あ、俺もまごうことなき初心者だぞ」
 
緑間
「なんでそんなに偉そうなのだよ…。初心者騙りというのは初心者のフリをす
ることだ」
 
黒子
「初心者だから多少口数少なくてもマナー違反しても行動怪しくても見逃して
ね!という意味が少なからずあるので…。
 経験者は素直に名乗り出て下さいね。ちなみにキセキと僕はみんなちょっと
だけ対面式の経験があります」
 
聖也
「理解。さんくす〜(*´∀`*)」
 
赤司
「とりあえずルールとマニュアルを送信する。みんな確認して欲しい。それを
見ながら説明する」
 
 
 
〈【人狼十人村マニュアル】のファイルを送信しました。〉
 
 
 
円堂
「みんなファイルは受け取ったか?」
 
聖也
「先生!俺のとこ何故か異様に重くて完了まで八時間とか出てるんですけ
ど!」
 
円堂
「よーし準備できたみたいだから説明始めるぞ」
 
聖也
「Σ(´;ω;`)
 
天馬
「安定のwww」
 
霧野
「フルボッコwww」
 
神童
「乙wwwwww」
 
剣城
「もはやテンプレですねwww」
 
黒子
「サッカー部全員の扱いがwww」
 
黄瀬
「さすがにちょっと哀れな気がしてきたッス」
 
円堂
「駄目だぞ黄瀬ー情けをかけたら変態はつけあがるからな!」
 
聖也
「俺泣いちゃう(´;ω;`)ブワッ」
 
火神
「もう泣いてんだろーが…とりあえず質問なんスけど。なんでここにいるの十
二人なのに十人村なんだよ…です」
 
赤司
「僕と円堂さんはGMということで不参加だ。というか僕達が入ったら面白く
ないだろう?」
 
黒子
「確かに」
 
緑間
「確かに」
 
天馬
「確かに」
 
霧野
「確かに」
 
青峰
「重婚乙。とりあえず説明続けろよ。早く終わらせたい」
 
天馬
「青峰さん俺達の監督にタメ口きかないで下さい殴りますよ」
 
青峰
「Σ( ゜д゜ )
 
剣城
「さすがは天馬…監督信者」
 
青峰
「あれなんかサッカーボールが飛んできry」
 
赤司
「フラグも回収されたところで説明に入るよ。
 このゲームは村人達の中に入り込んだ人狼を探しだし、抹殺するのが目的だ。
村人陣営と人狼陣営に別れて貰う」
 
円堂
「村人は、見事人狼を全て見つけ出し、人狼は村人を自分達と同じ数まで減ら
せたら勝ちになるんだ」
 
赤司
「○村人陣営(計七人)
  ・素村(五人)
   何の能力もない村人。
  ・占い師(一人)
   夜のうちに誰か一人を占い、人狼●かそれ以外○かを知ることができる。
  ・霊能者(一人)
   夜、前の日に吊られた人が人狼●かそれ以外○かを知ることができる。
 
 ●人狼陣営(計三人)」
  ・人狼(二人)
   夜になると人狼以外の誰かを噛んで退場させることができる。占い師や
霊能者といった役職を騙ることができる。
  ・狂人(一人)
   村人だが人狼の味方。占い師や霊能者といった役職を騙ることができる。
 
役職一覧はこんなかんじだな」
 
円堂
「ゲームはまず夜、この中の一人が噛まれて死ぬところから始まる。この人物
は初日犠牲者と呼ばれて、狼にも選ぶことができない完全なランダムだ。
 この死ぬ人間は狼以外の誰かなんだけど、時には狂人や霊能者や占い師が死
んでしまうこともある。これを“初日役欠け”という」
 
緑間
「実質ゲームの開始は二日目の昼からということになるのだよ。
 昼は生き残ったみんなで話し合って、この中の誰を犠牲にする=吊すかを相
談する時間だ。
 村人達はメンバーの中に潜んでいる狼を見つけ出して殲滅しなければならな
い。
 狼だと思った人間に各々投票し、その日吊す人間を決定するのだよ。そうで
すね円堂さん」
 
円堂
「ありがとう緑間。二日目の昼が終わると夜が来るから、狼は夜のうちに誰を
噛むかを相談する。
 死んだ人間は次の昼に判明する。そして三日目の昼、またみんなで話し合っ
て犠牲者を一人決めるんだ。これが狼が全部死ぬ=村人が勝つか、狼と村人の
数が同じになるまで続くわけだ」
 
神童
「質問です。占い師と霊能者にあたったらどんな仕事をすればいいか教えて下
さい」
 
赤司
「占い師は、一日目の夜から動けるんだ。夜のうちに仲間の誰かを占ってその
人が人狼かそれ以外かを知ることができる。
 人狼は●、それ以外は○と表示されるよ。
 もし人狼●を引いたらラッキー、その翌日みんなにそれを報告して、●だっ
た人を処刑して貰うんだ。そうすれば村人の勝利に大きく近付くことになる。」
 
円堂
「霊能者は、吊された人間が●か○かを知ることができるよ。
 前の昼に吊された人が狼か村人かわかれば、残っている狼の数が判明するだ
ろ?
 そうすれば村にあとどれだけ余裕=吊り数が残っているかが分かるんだ。
 例えば十人村の今回は、人数が初日犠牲者が欠けてからのスタートだから
 9<7<5<3<2(決着)と減っていく。毎日一人吊って一人噛まれるわ
けだからな。多くても吊れる回数は四回しかない。
 ちなみに最後が2なのは、三人になればもう絶対に夜は来ない。吊ったのが
村人でも狼でも確実にどちらかが勝つからな」
 
黄瀬
「そして気をつけなければいけないのが吊り数があくまで“最大四回”ってこ
とッス。
 三人になった時もし狼が二匹とも生き残ってたらその時点で狼の勝ちになっ
ちゃうッスからね。吊り数は今回は最低三回、最大四回なわけッス」
 
赤司
「その通り。もっとも村人がもっと早く勝利できる可能性はあるんだけどね。
 もう一つ気をつけなければならないのは、人狼陣営は嘘をつけるということ。
自分は占い師だ!とか霊能者だ!と嘘をついてみんなを混乱させることが出来
るんだ」
 
円堂
「例えば占い師は二日目の昼、霊能者は三日目の昼にカミングアウトすること
が多い。この時は基本“占いCO”とか“霊能CO”って言い方をする。
 では問題だ。二日目の朝が来たら青峰と黄瀬が二人とも占いCOと言った。
どういうことか分かるか、天馬」
 
天馬
「えっと…本物の占い師は一人しかいないわけですよね。つまり黄瀬さんと青
峰さんのうちどっちかは偽物で…もう片方は狂人か人狼ってことですか?」
 
剣城
「待て天馬。片方が本物とは限らないぞ。内訳が人狼&狂人なんてこともある。
本物の占い師が初日犠牲者って可能性もあるからな」
 
円堂
「さすがだ剣城。まあ、今回は十人村で狼は二人しかいないからな。自分が吊
られても問題ない狂人はともかく、人狼が騙りに出ることはそんなにないと思
うぞ。
 ちなみに役職騙りをせず村人の中に隠れてる狼を、潜伏狼って言ったりする
な」
 
赤司
「まあざっとこんな感じだね。わからないことがあったらマニュアルに書いて
あるから読んで。
 ものは試しだ。実践で学ぶのが一番いい。今から十五分勉強タイムにするか
ら、マニュアルしっかり叩き込んどいてね。
 十五分したらみんなにそれぞれ役職を言い渡す。ゲーム開始だ」
 
霧野
「わかりました」
 
青峰
「わかった」
 
天馬
「了解です」
 
神童
「分かりました」
 
緑間
「了解したのだよ」
 
黄瀬
「オッケーッスよ!」
 
黒子
「わかりました」
 
剣城
「了解しました」
 
火神
「わかったぜ」
 
聖也
「うわああん待ってまだDL終わってないぃぃぃぃ!」
 
 
 
 
 
〜容赦なく十五分後〜
 
 
 
 
 
赤司
「それではゲームを始めるよ。みんな頑張ってくれ」
 
聖也
「……いじめでしかない…ぐすん」
 
 
 
〈一日目・夜〉
〈狼の遠吠えが響く。〉
 
 
 
〈二日目・昼〉
〈青峰さんは無惨な遺体で発見されました〉
 
黄瀬
「うわあああん青峰っちいいい!」
 
黒子
「黄瀬君、やかましいです」
 
神童
「青峰さん…まさか初日犠牲者だとは思いませんでした」
 
緑間
「なんでなのだよ?」
 
神童
「キャラが濃いじゃないですか」
 
緑間
「いやいやいやいやそんな理由か!?
 
剣城
「そうです神童キャプテン!この中にキャラが濃くない人なんていません!」
 
黒子
「そのツッコミもどうかと…。と、セオリーに則って占いさんはカミングアウ
トをお願いしたいのですが」
 
天馬
「あ、そうでしたね。占いCO、神童キャプテン○です」
 
緑間
「占いCO、黒子○なのだよ」
 
黄瀬
「ぶっ…緑間っちが占いとか似合いすぎるwwwwww」
 
聖也
「占いCO、緑間○だぜ〜」
 
黒子
「」
 
緑間
「」
 
黄瀬
「」
 
霧野
「あ…あれ?何でみなさん沈黙…」
 
火神
「あれ、おかしくねぇか?占い三人も?」
 
黄瀬
「い…いやちょっと待てって待っててばあああ!これ十人村ッスよね!?狼二人
しかいないんスよね!?なんでいきなり三人も占い出てるんスか!?ていうか、噛
まれ警戒せずに全員出るの!?狩人いないのに!?
 
黒子
「まあ…無いことも無いですけど…狼さん度胸ありますよね。これで初心者の
天馬さんが狼だったらビックリですよ」
 
天馬
「俺は占いです、嘘ついてません」
 
剣城
「そうか二人騙りが出たってことは、内訳はまず真狂狼の組み合わせしか有り
得ないのか」
 
神童
「なんていきなり面倒な…」
 
黄瀬
「と、とりあえずみんな、占いの理由を教えるッスよ!」
 
 
 
 
<どうやら続いてしまうようです。>