【どうして】 嘘の儀式が本当になった? 【こんな事が】11
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851:名無し学園の七不思議 しっかり!しっかりしろ黄!
852:青 おい、どうしたんだよ黄!
853:天M 黄さん!黄さん!お願いです死なないで…!
854:霧 黄さん、何があったんですか!書き込みも出来ない状態なんですか!?
855:名無し学園の七不思議 落ち着けコテハン組! パニックになるな!
856:黄 だいじうぶ
たいしたこたないから
あ
857:名無し学園の七不思議 大丈夫 大したことないから か?
全然大丈夫じゃなさそうだろ! こんな時まで強がんなよ!
858:名無し学園の七不思議 だめだ、無理に黄に書き込ませるな! 火と指揮者、黄と一緒にいるんだろ?何があったんだよ!?
859:指揮者 どうしようどうしよう 黄さんすごく苦しそう 胸が痛いみたいで え、なんで傷口から血が出て どうしよう なんで
860:黒 指揮者君も落ち着いて! 火君、いますね?指揮者君には何も見えてないと思います 状況を報告して下さい
861:火 俺にも分からねぇ 眼を離した一瞬の隙だった、真っ黒な人影みたいのが黄に覆い被さってけたけ た笑っていやがった そしたら黄が悲鳴あげて、苦しみだして
俺の気で無理矢理追っ払ったからもういないけど、まだ黄の奴すげぇ痛がって る 血も止まらない、どうすればいい!?
862:名無し学園の七不思議 やだやだやだ何だよそれ
863:名無し学園の七不思議 黄はみんなを助けようとしただけだろ、なんでこんな目に遭ってんだよ!
864:名無し学園の七不思議 俺らには何もできないのか…!?
865:名無し学園の七不思議 頼む黒…このままじゃ黄が可哀想すぎる…!
866:黒 火君と指揮者君で、黄君の両手を握っていてあげて下さい。黄君は右利きなの で火君が右手で。傷口をかきむしらせるわけにもいかないですし、暴れだした ら力づくで抑えこんで下さい
悪意の思念体相手じゃ、確かに火君の力は効きにくいです しかし、少しはマシになるはず 思念体を追い払ったなら、次の発作が来るまでは痛みも和らいでいく筈なので …なんとかそのまま耐えて下さい 今はそれしかありません
867:名無し学園の七不思議 黄…(ρ_;)
868:名無し学園の七不思議 つらい…
869:天M 青さん、まだ買い物途中だったんだけど飛び出していっちゃったです 多分学校に行ったんだと思います
870:名無し学園の七不思議 青…黄が心配なんだな
871:名無し学園の七不思議 最初仲悪いのかと思ってたけど、そんなこと全然なさそうじゃん
872:黒 青君は友達思いですから そして学校に戻る判断も正解です、彼が近くにいれば黄君ももう少し身体が 楽になると思います
天M君、霧君、そちらの状況はどうですか?
873:霧 おkです 部活のメンバーとか、友達にも協力してもらいました 言われたものはありったけ集めましたよ
874:天M 俺も大丈夫です… ただ俺と騎士Kだけじゃ運べそうにないので、監督と三先輩に手伝って貰いま した 監督が車出してくれるそうです
黄さんごめんなさい…俺達のせいでこんな目に遭わせてしまって…
875:指揮者 お前は何も悪くないぞ天M 黄さんを頼って依頼したのは俺だ
876:名無し学園の七不思議 天Mも指揮者も悪くないだろ、あんま気に病むなよ
877:名無し学園の七不思議 そうだよ、おまいらは頑張ってると思う
878:名無し学園の七不思議 おまいらを助けたくて頑張った黄の気持ちも考えてやれよ
879:指揮者 みんな… 本当にありがとう
880:名無し学園の七不思議 辛いだろうが、弱気になるな お前らが折れたらもうどうにもならないからな
881:名無し学園の七不思議 それによくよく考えたら、むしろ指揮者が依頼しなかったら、黄は自分の名前 が書かれてること知らなかったわけだろ? そうしたら、知らないまま酷い死に方してたかもしれないじゃねぇか
882:名無し学園の七不思議 >>881が正しい 指揮者が依頼してなきゃ黄は多分死んでた むしろお前が黄の恩人だろ
883:黒 そうですよ指揮者君 ボクからもお礼言わせて下さい 全部終わったらボク達にもサッカー教えて下さいね
884:指揮者 …はい
885:名無し学園の七不思議 そういや、黒は天Mや霧に指示してなんかやらせてるっぽいよな この件を解決する手だてがあんのか?
886:名無し学園の七不思議 悪霊が相手ならお祓い…だけど 今回の場合は、生きた人間の悪意が犯人なんだろ? どうすんだよ
887:名無し学園の七不思議 お祓いじゃなんとかできなさそうだお…(U´・ω・)
889:黒 まだ指揮者君には話してませんが、プランはあります 今回、相手が相手なだけに“お祓い”は不可能です 出来るのは悪いものを追い払って、かつ今後悪い気が溜まりにくくするように 手を打つことまでですね
890:名無し学園の七不思議 それで黄や、他に名前を書かれた生徒は助かるのか?
891:黒 >>890 助かる筈です サッカー部の皆さんの協力があれば、きっとうまくいきます 本当に、天M君達には助けられてばかりですね
892:指揮者 それはこっちの台詞ですよ黒さん 俺達は具体的に何をすればいいんですか?
893:黒 それは
すみませんちょっとまって
894:名無し学園の七不思議 悪魔祓いならぬ悪意祓いかぁ…いや祓うのは無理なのか
895:名無し学園の七不思議 俺らにもkwsk ってどうした黒?
896:黒 困りました いまうしろに明らかに人間じゃないものが立ってるんですが
気持ち悪い すみません退治するので少し落ちます
897:名無し学園の七不思議 え
え?
898:名無し学園の七不思議 ……フラグ?
899:名無し学園の七不思議 やばい
900:名無し学園の七不思議 900げと どうした>>899
901:>>899学園の七不思議 俺元調査班 今霊感持ちのダチから電話かかってきて怒鳴られた
目をつけられてるからとりあえず塩持って近場の神社駆け込めって
902:名無し学園の七不思議 実は俺も、なんか寒気がしてきたんだけど
903:名無し学園の七不思議 俺元調査班2
…部屋にいたんだけど窓の外に出やがった たぶん、昨日襲われたのと同じやつ 黒いもやもやみたいのがベランダたってる
904:名無し学園の七不思議
905:名無し学園の七不思議
906:名無し学園の七不思議
907:名無し学園の七不思議 …………フラグ?
908:名無し学園の七不思議 フラグ乱立
ってぎゃあああああっ!
909:g.tmdj じゃまするなおもしろいのにじゃまするなじゃまするなじゃまするなじゃます るやつしねみんなしねきえろじゃまするなじゃまするなおもしろいのにじゃま するなじゃまするなじゃまするなじゃまするやつしねみんなしねきえろじゃま するなじゃまするなおもしろいのにじゃまするなじゃまするなじゃまするなじ ゃまするやつしねみんなしねきえろじゃまするな
きせりょうたしねきえろじゃまするなじゃまするなじゃまじゃまじゃまじゃま ままままま しね
910:黄 にげて
911:名無し学園の七不思議 なにこれ!?なんなのこれ!?
912:名無し学園の七不思議 え、黄!?逃げろってどういうこと!?
913:名無し学園の七不思議 なんでまた調査班襲われたのってか909は一体なんなんだよおおおっ!
914:火 今黄から聞いた!やばいこのスレ見つかった! お前等みんなパソコンに塩ふってパソ横に盛塩! 残り少ないが埋めてる余裕ない、新スレ立てたからみんな急いで移動してくれ!!
つ 【仲間を】嘘の儀式を終わらせろ【助ける】
このスレはあとで削除申請出す!
915:名無し学園の七不思議 マジかよおおっ!塩!徳用塩っ!
916:名無し学園の七不思議 よくわかんないけど火に従うぞおまいら!スレにやばいのが来てるのは確か だ、移動するぞ!
917:名無し学園の七不思議 わかった、みんな急げ!
918:名無し学園の七不思議 おうううう!
919:j―wm.d まだじゃまするのじゃまするのジャマスルノ じゃじゃまジャマじやあまはまあさはらたあかさはらやわかし
***
モデルをやっている、という黄瀬涼太という青年は、神童の眼から見ても実 に美しい容姿をしていた。金髪に睫の長い切れ尾の金眼。スポーツマンの割に は随分色が白い。顔立ちだけ見ればむしろ女性的でさえあるだろう。カッコイ イというより、ひたすら美しい。こうして眼を閉じて横たわっている様のなん と様になることだろうか。 自分の知り合いにも見目麗しい人物は何人もいる。その中でも黄瀬の美は、 木戸川清修監督の亜風炉照美と同種のものであるように思う。綺麗すぎて、 現実味がないのだ。まるで人形みたい、などと言うと少々表現が悪いが。
「…ついにスレの奴らも“邪魔者”扱いされ始めたわけか」
携帯を見て、火神が忌々しげに呟く。
「黄瀬てめぇ…自分が大変な時に人の心配ばっかすんじゃねぇよ」
火神の言葉に、黄瀬はうっすら眼を開けて、本当に小さな声で、すみません ッス、と言った。荒かった呼吸が、今度は逆に細くなっている。黄瀬の顔色は 青いを通り越して白くなりつつあった。辛うじて意識はある。痛みも発作が始 まった最初の時よりは少しマシになったようだが−−このままではいつ心臓が 止まってもおかしくないだろう。既に不整脈を起こしている。今度襲撃された らもうアウトに違いない。 激痛に耐えながら、しかし黄瀬は最初の時以外悲鳴を上げなかった。そして 意識を失うことも拒んだ。痛みに耐え、スレッドに打ち込む余裕がなくなって いた筈なのに、気配を察知して動かない筈の身体を無理矢理動かし書き込みを した。そして火神に、状況を伝えたのである。
−−何であなたは…そんなに強いんですか。
黄瀬がまた悲鳴をかみ殺した。酷い汗をかいている。にも関わらず、神童が 握る指先は驚くほど冷えていた。死神は明らかに、彼を連れていこうとしてい る。火神が黄瀬の胸元に貼られたガーゼを貼り替えていた。粗雑な外見に反し、 火神はなかなか器用であるらしい。血が滲み、役に立たなくなったガーゼを換 える手際はかなりいい。大量の出血ではないが、大して深くなかった筈の傷か ら血が止まる気配はない。 傷はどんどん深くなっているのかもしれなかった。そうして黄瀬の心臓を抉 っていこうとしているのだろうか。考えただけでも、ぞっとする。
「…助けたいです」
神童はぎゅっと黄瀬の手を握って、言った。
「黄瀬さんを助けたい。火神さん、俺は何をすればいいですか」
火神は神童を見て、ああ、と頷いた。 「俺もだ。…黄瀬は絶対に死なせねぇ。その為にはお前らサッカー部の力が必 要不可欠だ。今から、黒の指示を伝える。準備してくれるか」 「はい!」 悪意などに負けはしない。 誰かを助けたいと願う、この気持ちは。
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どんなに足掻いても。