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戦士達は慟哭する。
赦されざる命ならば、誰が為に存在するのかを。
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章
予
告
全ての始まりは意味なく訪れる。
それでも始める為に彼らは道を選ぶ。
「お前ら俺に、一日くんねぇかな?」
「俺…お前が思ってるほど強くなんかない」
「辛いなら、辛いのごと楽しめよ!」
「アリかよ、こんな結末!」
全ての終わりは意味を持って襲う。
それでも終わらせる為彼らは走る。
「俺達はもう…自分の意志で立ち止まる事も赦されねぇんだ」
「どうして!マキ達がこんな目に遭わなきゃいけないの!?何でみんな殺されな
きゃいけないの!?マキ達が一体何をしたっていうの!?」
「全員走れっ!!作戦時間は2,4秒ッ!!」
「此処で、俺と一緒に死んでくれるか」
辿り着くその場所が最期でも、彼らは明日を求め続ける。
「イプシロンのキャプテン、デザームとして。これが最期の命令だ」
イプシロン、命懸けの逃避行。
雷門、混迷の嵐の決意。
その果てに待つのは、ジェネシスという名の<創られた悪意>。
「貴方は!貴方は助けて欲しかったんじゃないんですかっ…他ならぬ円堂さんに!!」
「だってその子…もう死んじゃってるんだもの」
「間違わないでね。君も守も、ちゃんと正しいんだから」
「…俺はもう、誰の手も離さない。勿論、ヒロトの手もだ!」
「さあ。円堂君。サッカー、やろうよ」
「イプシロンの誇りを…人間をナメるな、魔女!!」
「終わらせたい、と。全ての悲しい事を。悪い夢を」
魔女が描いたシナリオは、誰もが望まぬ結末を齎す。
「助けて……」
この背中に、
白い翼は
無いとしても。
++第三章:どうか捜さないで、絶望ばかりの未来なら。
――そして子供は、たった一人生かされた。
「こんなの嫌だ…嫌だよ風丸…!!」
そして、光は喪われる。
墜ちて行く、墜ちて生く、墜ちて逝く。 BGM 『Last Eden〜side:S〜』 by Hajime Sumeragi