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全ては魔女の掌の上。逃れられる者はいない。
子供達に、現実は容赦なく襲いかかる。
 
 
 
 
 章
  予
   告
 
 
 
 
 
 立ち上がったイレブンと。
 裏で交錯する思惑と。
 
 
「恥を知りなさい!私達も彼らも断じて、あなた方の玩具などではない…っ!!
 
「それが旋律の魔術師・音村楽也を倒す唯一の方法」
 
「…どっちかの為にどっちかが犠牲にならなきゃいけない世界なら、ブッ壊したる
わ」
 
「風丸一郎太。お前を今雷門に帰す訳にはいかない」
 
 
 
 決戦の地、沖縄にて。
 始まるは新たな惨劇。
 
 
 
「だからお前は…俺らの分まで父さんを護ってくれ」
 
「んな事ぁ海の広さに比べればちっぽけな事だ、気にすんなって!!
 
「私をひっぱたいて立ち上がらせたのはあんただろ!目を覚ませよ、財前塔子
!!
 
「士郎としても必要ない…アツヤとしても必要ない…?」
 
 
 
 新たな魔術師と、次世代への継承者。
 
 
 
「“調律の魔術師”…神童拓人君」
 
 
 
 この世に偶然は無い。
 在るのは必然だけ。
 死んだ筈のイプシロンが現れる時、明らかになるは破滅の魔女の正体。
 壊れる世界に、救世主は帰還するのか。
 
 
 
「アルルネシア、貴様…イプシロンに何をした!」
 
「召喚。我が化身…奏者マエストロ」
 
「嘘だぁぁぁぁッ!!
 
「僕は対価として…僕のサッカーを差し出す」
 
「サッカーが好きな人に、悪い人はいない。研崎おじさんは悪い人じゃないよ」
 
「いつもお前は遅いんだよ!」
 
「戻ってきましたよ。貴方との約束を、果たしに」
 
 
 
 繰り返す惨劇を止める唯一の方法。
 それは愛する人を殺すこと。
 
 
 
「愛してるわ…治」
 
 
 
 
 
この背中に、
白い
無いとしても。

++第五章:どうか消さないで、愛した記憶と真実を。

 ――そして術師は、希望に目覚めた。

 
 
 
 
 
「幸せになれ。これが私の…正真正銘、最期の命令だ」
 
 
 
 
 
 愛を、貫け。
 
 
 
 

 

さよならを、言う為に。

BGM
『夢の終わり』
 by Hajime Sumeragi