それは。
たった一度の奇跡を願い、繰り返された悲劇と。
そのたった一度を引き寄せた、一人の少年の物語。
「今のうちにいっぱい怒って、笑っておきな。
忘れるんじゃないよ。幸せは有限だってこと」
幸せな最後の日、僕の一番の親友は、そう言った。
その時ドラえもんがどんな顔をしてたかなんて、僕は見なかったんだ。
今更、後悔しても遅いのに。
「その世界にな。…アルルネシアが干渉した形跡があるんだわ」
「立て。立って走れ…生きてぇなら!」
「本当のママは何処かにいるんだよね?返事をしてよ!ママ!!」
「家の周りが、ゾンビのデモ隊に囲まれててよぉ。…はっ…ホラー映画かよっての」
「結論を言うとね。この学校に近い場所ほど、早く騒ぎが起きてるんだ。まるでこの学校でバイオハザードが起きたみたいに」
突如町に溢れ出したアンデット。
僕達は慣れない手に武器を持って走り出した。
ただ生きる残る為に。
「来るなら来いっ…ゾンビ野郎ッ!!」
「このままじゃ、俺も化け物になる…確実に」
「ドラえもんは何考えて…ってかマジどこで何やってんだよ…!」
「本当よ。安心して。あたしは絶対…のび太さんを裏切らない」
「守ってくれ。俺の分まで…最期まで」
そして、消えた大切な人の想いに報いる為に。
どうか真実を。
この馬鹿げた運命に今、風穴を。
「…この世界に神様なんかいない」
「追跡者ネメシス…!まさか、こいつまで…!!」
「いい加減話してくれないか。お前は…いや。お前と綱海は、何者なんだ」
「…僕、聖奈姉ちゃんの役に…立てた?」
「もう少しで、のび太と静香は資格を得る」
「セワシ君を傷つけるだけなら…僕は何の為に生まれたんだよ…っ」
「召喚…我が化身!始祖の守護者・ティラス」
新訳・のび太のBIOHAZARD×イナズマイレブン
最期の夢に
終止符を。
近日、連載開始。
「こんにちは。僕ドラえもんです」