とある何処かの世界の二人〜死神と幻想〜
「ねぇジェクト」
「何だよ」
「ジェクトは何処から来たの?最後は何処へ行くの」
「どんな質問だ。ってか藪から棒に」
「いやね、弟が…って呼ぶのも癪だけど。言ってたものだからさ。人には必ずいつか帰る場所があるって」
「ふうん。そういやセフィロスも約束の場所云々言ってたな」
「うん。それと同じものなのかもしれない」
「いつか、ねぇ。そりゃ一番最期って事かい?」
「さぁ。ジェクトはさ、人は死んだら何処に行くと思う?」
「それこそ答えようがねぇな」
「そうかな」
「そうだよ。俺らは
死んで何処かに行けた事なんか、無いんだからよ」