とある何処かの世界の二人〜妖魔と道化〜

 

 

 

「そこで何をしておるのだ、ケフカ」
 
   「いやぁ、面白い物語を見つけましてね。楽しんでるのですよ」
 
「ほう。お前にも寓話を理解する知恵があったか」
 
   「ヒッドいなそれ〜。凍らせちゃうよ?」
 
「馬鹿馬鹿しい。で、どんな話を読んでいるのだ」
 
   「ありきたりなもんですよ〜。とある閉鎖的な村のお話。主人公は幼児の姿をした魔女」
 
「魔女?」
 
   「神様を味方につけた魔女ですよ〜。でもって同じ世界を繰り返すんです。自分が殺される運命を打ち破るべく」
 
「時間を何回も巻き戻すという事か?」
 
   「そうそ。でも必ずといっていい程魔女も仲間も最後は殺されちゃうんですけどねん。誰かがが発狂したり何なりで」
 
「ほう」
 
    「興味深いでしょ?でしょでしょ?」
 
「確かに。しかし似たような物語は転がっているものだな。まるで
我々るようではないか