始まりは魔女の気まぐれな喜悦だった。
魔女の小さな宴が一人の少年の未来を狂わし、その友人を捻じ曲げた。
魔女を狩りに別の魔女が追って来てなお、魔女は気付く事が無かった。
小さな夜会がいつの間にか、世界の全てを巻き込んでいたことを。
この背中に、
白い翼は
無いとしても。
+はじめに。
++主題歌『It’s a wonderful world』
++挿入歌『Please, call my name
』
――そして策士は、真実に近付きすぎた。
――そして彼らの、現実は朽ち果てた。
――そして彼女は、愛する人を喪った。
++第一章・どうか忘れないで、君が交わした約束を。T
――そして少女は、立ち上がる事を選んだ。
――そして魔女は、世界を嘲笑した。
++第二章・どうか畏れないで、目の前に在る真実を。T
――そして戦士は、茨の道を駆け出した。
――そして僕等は、約束の地に集った。
――そして少年は、幻想を終わらせた。
++第三章・どうか捜さないで、絶望ばかりの未来なら。T
――そして子供は、たった一人生かされた。
――そして勇者は、希望の翼を散らした。
++第四章・どうか忘れないで、其の手が握る温もりを。T
――そして乙女は、護る為の剣を取った。
――そして二人は、心と心で手を繋いだ。
++第五章・どうか消さないで、愛した記憶と真実を。T
――そして術師は、希望に目覚めた。
――そして天使は、翼を堕とした。
――そして賢者は、終わりを知った。
NEW! ・どうか消さないで、愛した記憶と真実を。W
――そして貴方は、最期に微笑った。